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両手で持ったときのどっしりした感触と蜂蜜を引いたような飴釉の模様。口辺を縁取る波なみの飾りも民俗的な趣があって楽しい。
ヨーロッパの田舎町で中世以来使われている器です、と言われてても納得する、長い間民衆の暮らしの中で磨かれてきたような素朴な味わいの洋の器です。しばらくドイツの地方都市で陶芸を学んできた、作家の経験がようやく作品に実り始めたようです。
実用という面から見てもこのたっぷりとした深さは何にでも重宝しそう。サラダでもグラタンでもいいけど、まず最初は伝統的な薪オーブンで焼いたドイツパンを山盛りに盛って朝の食卓に置いてみたいと自分は思うのです。

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